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Japanese Newsletter - May, 2014


カルメンさんの話の続き
2014年5月

まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。マタイ25:40" Matt. 25:40

Published by the Society of the Good Shepherd, P. O. Box 122, Amberson, PA 17210. (717) 349-7033



Honduras microloan 二月号で、私はカルメンさんという非常に貧しい未亡人および彼女の息子のオマール君について触れました。

カルメンは47歳ですが、ひどい関節炎リューマチのため、働くことができません。そのため、息子のオマ―ル(現在13才)が二つの仕事をかけもちしながら、生計を支えています。

彼らは、シグアテペケの元村長であった方が自分の敷地内に建ててくださったブリキ板の小さな小屋に住んでいます。二月の時点では、二人は汚い床の上にボックススプリングを置いて、その上に寝ていました。小屋の中には家具はいっさいありませんでした。

Honduras microloan 2月号で、私はシグアテペケ内外に住む非常に貧しい人々のことについても書きました。そして読者の方々に向けて、「こういった方々の住居環境を改善することができるよう、またカルメンさんのためにベッドやその他の物品を購入することができるよう助けてくださいませんか」とお願いしました。

その後、私たちは読者の方々からとても寛大な応答をいただきました。ですから、今回、私たちがカルメンさんやその他の人々のために今、どのようなことをしているのかについて追記を書こうと思ったのです。

二月のニュースレターを出してすぐ後、ルイス兄(ホンジュラスにおける私たちの主任ディレクター)はカルメンと息子のためにベッド、マットレス、布団カバーを購入しました。

Honduras microloan 彼はまたトルティーヤ圧搾機等を購入しました。この圧搾機のおかげで、リューマチのある手でもトルティーヤを作ることができるようになりました。私たちが彼女を訪問した際、すでにカルメンさんにロケット・ストーブは提供していましたので、彼女はトルティーヤを焼くこともできるわけです。

またルイス兄は検査のためカルメンを病院に連れて行きました。そこで判明したのは、彼女は関節炎リューマチだけでなく、体内の寄生虫によっても苦しんでいたということでした。現在、彼女はそのための治療を受けています。

はじめてベッドの上で寝た後、カルメンはルイス兄にこう言いました。「こんなにぐっすり眠れたのは何年ぶりでしょう!オマールと私がボックススプリングの上で寝ていた時には、息子は寝ている間に(気づかずに)私のあばら骨を蹴っていたのです。」

また新しいトルティーヤ圧搾機とロケット・ストーブをも彼女は気に入っています。これでオマールと彼女は毎日、トルティーヤを食べることができるようになったのです。

ルイス兄はまたオマールを学校に復学させる手伝いもしました。それで現在、オマールは学校に通っています。学校に通うため、彼は二つの仕事のうち、一つをやめました。

Honduras microloan ルイス兄は定期的に学校の先生方とも連絡をとっていますが、オマールはよく勉強しているそうです。しかし、オマールは最近、職を失い、無職となりました。そのため、現在、三人の方々が定期的にカルメン母子に食事を持っていっています。その三人とは、1)ルイス兄の妻エテリア、2)元村長の奥さん、3)カルメンの元雇用主、です。

住居について

住居についてですが、私たちは予期せぬ障害に出くわしました。

二月号で触れたあの貧しい家族はいずれも、誰かの土地に不法もしくは暗黙の了解のもとに住んでいるということが判明したのです。

ですから、彼らのために家を建てるなら、まずはどこかに土地を探さなければならなくなりました。もしそうせず、現在彼らが住んでいる場所に建てるなら、そういった家は地主の所有物ということになり、またいつ立ち退き命令が出されるか分からない状態にあるからです。

感謝なことに、ある兄弟が土地を少し提供してくださり、それによって、一家族を助けることができそうです。ですから、このプロジェクトは現在、少しずつ進んでいます。

ルイス兄はまた、地元の二つの教会にも協力を呼び掛けており、これも大きな助けとなっています。彼は、同じ土地にカルメン母子のための家も建てることができるのではないかと考えています。

他の貧しい家族のための土地を購入することができるようどうぞお祈りください。また、オマール君が放課後、働くことができるパートの仕事が与えられるようお祈りください。

最後になりますが、ビビさんのことを覚えていらっしゃいますか?(重病を患っていた若い女性のことです。昨年の秋に、ニュースレターの中で触れました。)その後、彼女は回復し復職していたのですが、また病気がぶり返しています。どうか彼女のためにもお祈りください。

2014年5月 デヴィッド・ベルソー

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