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Japanese - Ephrata Cloister
Japanese - Ephrata Cloister
エフラタ・コミュニティー
米国における最古のキリスト教共同体の一つであるエフラタ・コミュニティー(Ephrata Cloister)は、ドイツ敬虔派の神秘主義者コンラード・ベイセルによって1732年に建て上げられました。
ベイセルの思想や賜物はたちまちにして、他のドイツ系入植者――世的な報いより、むしろ霊的なものを人生の目標にしたいと願い求めていた人々――を惹きつけはじめました。こうしてユニークなヨーロッパ風の建物が集会所として建てられました。このコミュニティーの人々の生活の中心は、ひたすらイエス・キリストとその御国に置かれていました。
この共同体のメンバーは、土曜日を礼拝日として守っていました。また独身のままで主に献身することが奨励されました。1700年代の半ばまでには、エフラタ・コミュニティーは約80人の独身の兄弟や姉妹で構成される共同体となっていました。しかし同時に、このコミュニティーにつながる200余りの既婚カップルや家族もいて、彼らは近郊の農場に居を構えていました。
隠遁者(Solitary)として知られる独身のメンバーの生活は、修練と克己によって特徴づけられていました。質素な食事、短い休息時間、勤勉な労働、そして個々人が主の前に静まる特別な時間――、こういったものが、聖く、敬虔な生活を送るための重要な原則とみなされていました。
エフラタ・コミュニティーのメンバーは、音楽やカリグラフィー、印刷物等で有名でした。コンラード・ベイセルは、ハーモニーをかもし出すべく、「主の旋律(master notes)」「しもべの旋律(servant notes)」を用いながら、彼独自のスタイルで作詞をしました。
1771年、ある訪問者は彼らのこの独特な音楽についてこう記しています。「この音楽には、メロディーや旋律といったものは、ほとんどなく、その代わりに、それは非常に豊かなハーモニーの合わさった、シンプルで長い調べで成り立っていた。これがどういうものか、、、ちょっと言葉では言い表せない。これを聴きながら、私は、自分がほとんど天的な霊の世界にいるような気がした。」
1813年に最後の独身メンバーが召されると、エフラタ・コミュニティーの既婚者メンバーは、ドイツ系・セブンスデー・バプテスト教会を形成しました。メンバーは1934年に至るまで、このコミュニティーの中に住み、礼拝を続けました。1941年、ペンシルベニア州はこの史跡を入手し、復旧プログラムをスタートさせました。エフラタ・コミュニティーは現在、公的な史跡地となっています。
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